秋田の野鳥

北東南を1,000〜2,000m級の連峰に囲まれ、西は日本海に面する秋田。県内各所では、温泉の源泉が湧き出て湯治場も多く、豊富な水は農業において多くの恩恵をもたらす。県内各所には、鳥海山や白神山地・奥羽山脈の山々に匹敵する山岳が連なり、そこには高山植物が咲き乱れる。この大自然の中では、野鳥やその他動物たちが生き生きと暮らしており、まさに”野生動物の楽園”といえる。秋田で出会った野鳥とIsamuの野鳥ルーツをここで確認できます。

野鳥趣味の起源

私が野鳥に興味を抱いたのは、SNSでキレンジャクという野鳥を見た時のことです。

Isamu

こんな鳥本当にいるの?CGじゃないの??

と半信半疑であり、…というか疑ってしかいませんでした。

調べてみると「加工ではない」と確信。キレンジャクは確かに実在しており、自然界にはこんなにも美しい野鳥がいるのかと、当時の私は心を掴まれていました。

北の大地での探鳥

函館市の総合公園「見晴公園」でエゾリス探索と同時に、初の鳥見を経験しました。

この時も、体毛がカラフルなカケスに遭遇し、野鳥ってキレイな鳥が多いんだぁ〜って漠然と思っていました。

探鳥を撮影するためにCanon EOS 7D MarkIIとTamron 100-400mmを購入しました。

探鳥始めたての頃は、見る鳥のほとんどが「初めまして」状態で、写真を撮って、帰宅後に野鳥図鑑とにらめっこして種を特定する。

新しい鳥に会うため、GoogleMapでいい場所をピックアップしては現地で探鳥。この循環によって、「探鳥」ってよりは冒険みたいな感じで趣味を満喫していました。

秋田で本格的に探鳥開始

野鳥観察に本格的に力を入れ始めたのは、2021年に秋田に帰県してからです。

ミーハーな私はとりあえず3ショウビン(カワセミヤマセミアカショウビン)を観察しようと、どこにいるかもわからないので、秋田での場所探しも兼ねて探訪を開始しました。

けれでも、目的の鳥たちはなかなか発見できず、野鳥を見つけるには先ずはその土地を理解する必要性があると感じました。

Isamu

結局カワセミを見つけるのに4ヶ月、ヤマセミを見つけるのに2ヶ月くらいかかりました。

秋田での探鳥も1年が過ぎ、どこにいけば野鳥がいるのかも大体ではありますがわかるようになってきました。

観察した野鳥種も少しずつですが増えて、新しい野鳥に出会うたびに心躍らせて、夢中で写真を撮りました。

Isamu

時には狙いを定めて特定の野鳥を、時には目的なくぶらり旅的な感じで野鳥を探しては、週末限定で野鳥趣味を楽しんでいました。

そして、ある程度野鳥の写真が溜まってきたところで、勇ブログに野生動物を集めたギャラリーを開設しました。

野鳥ギャラリーの開設

野鳥種と時期ごとに観察した野鳥をまとめています。野鳥写真を見たい方におすすめです。

ギャラリーの他にも、月報の形式で一ヶ月の探鳥成果をまとめて記事化しています。

野鳥観察時は、カメラと双眼鏡持って行うのが通常スタイルです。

時には、車で大きく移動しながら、場所を変えての探鳥を行うこともあります。

私はカメラで写真に野鳥の姿を記録するため、カメラを持つことが多いですが、野鳥の観察に重きを置くなら、双眼鏡だけでも十分楽しめます。

サムネ・双眼鏡選定Nikon双眼鏡(Sportstar EX 10x25D CF)レビュー・双眼鏡の選定の仕方まとめ付

野鳥の図体は大なり小なりですが、中には動きの速いものも多く、動体撮影に向くカメラが良いと判断しました。

その布石を打つための「EOS 7D MarkII」購入でしたが、結果は成功で当初は満足して撮影できていました。

レンズはサードパーティ製のTamron100-400mmでも十分に野鳥を撮影することができます。

機材

CANONとSONYを二刀流で使用しています。

主に、CANONではEF100-400mmL IS II USMとEF400mm F4 DO IS USMを、SONYではFE200-600mm Gで撮影しています。

秋田の野鳥ダイジェスト版

4月になると、春の渡りでたくさんの野鳥が日本にやってきます。桜も咲いて美しい景色の中で野鳥散策が楽しめます。

ゴールデンウィークの最中、もしくは明けには田植えが始まり、田んぼに水が張られ、苗が植えられていきます。

冬に枯れていた草木も青々しく茂ってくるようなり、夏の近づくとともに、新緑の中で探鳥が楽しめます。

この時期は特に日本三鳴鳥(オオルリウグイス、コマドリ)のさえずりに惚れ惚れし、キビタキやサンコウチョウなどの美しいさえずりに耳から心が癒やされます。

4月になると、カワセミが姿を表すようになります。

冬季は池や川幅の狭い河川など凍結して小魚が捕れなくなるので、どこかに移動しているようです。

初夏が近づくと待ち遠しいのが、日本以南・以西のアジア地域より飛来するアカショウビンです。

「キュルル〜」ってさえずりが特徴的で、全身赤色のその姿は見ていて本当に惚れ惚れします。

カワセミ、アカショウビンとくれば、三ショウビンのヤマセミですね。

通年観察できるヤマセミは私のお気に入りの野鳥の1つです。

秋が近づくと、猛禽類に遭遇する確率が高まります。

電柱や原っぱ、農耕地などにそこそこ大きい体で止まっています。

秋は色とりどりの景色が楽しめるので、野鳥観察だけでなく、風景も楽しめます。

冬になると、今度は北の国からワシ類が渡ってきます。

中でも、最大のワシ類(オジロワシオオワシ)は見応え抜群で、力強い飛翔には一目惚れしてしまいました。

ワシ類の他にも、ガンヒシクイハクチョウなどたくさんの野鳥を冬に楽しむことができます。

そして、3月となって冬の終わりが近づくと、鳥たちは北帰行の準備を始めます。

編隊を組み、北の方角に向かって飛んでいく姿は春の風物詩となっています。

北帰行を見送ると、植物たちが芽生え始め、また春が始まります。

春の鳥海山はとても美しいです。

こんなふうに探鳥は1年を通じて多種多様な野鳥を観察することができます。

自然相手なので必ず会えるわけではありませんが、ここ秋田にはたくさんの野鳥が暮らしています。

そんな野鳥たちの生き様を少しでもお伝えできれば幸いです。

今後もよろしくお願いします。