こんにちわ,Isamu(@yusukebe029)です。
望遠ズームレンズのテレ端よりきれいに映ると噂に聞いたCanon EF300mm F4Lレンズだが、噂に違わぬ良レンズだったので早速レビューします。
野鳥撮影での使用がメインですが、三脚を立てて撮影するより、手持ちでガンガン撮るスタイルのカメラマンに向いていると思います。
目次
EF300mm F4 L IS USMを知った経緯
望遠端焦点への憧れ
EF300mmレンズ購入まで、Tamron100-400mmレンズ一本で野鳥撮影に明け暮れていました。

撮影を続ける中で、テレ端(400mm)で撮影した写真の解像度合いに納得いかないことが多々ありました。
私の撮影が下手なせいでもありますが、どうも遠くにいる野鳥の羽まで解像する写真が撮れんのです!
どうやったらそんな写真が撮れるのか、また違うレンズのほうがいいのか、ウェブ検索しているとこんな記事を見つけました。
この記事では、EF300mm F4Lレンズの描写は良く、大砲レンズでカワセミを撮影するカメラマンがそばにサブレンズとして置いておく飛び道具であると書かれていました。
Canon純正のLレンズということもあり、そのパフォーマンスが気になりだしました。
エクステンダー EF1.4x IIで焦点距離を伸ばす
FE300mmレンズはAPS-C機で35mm判換算すると480mmの焦点距離です。
野鳥の撮影で使うならもう少し焦点距離を伸ばしたいところ。
幸運なことにEF70-200mm F4レンズで使用していたエクステンダー EF1.4x IIが防湿庫で眠っていました。
エクステンダーと組み合わたレンズの焦点距離は672mmまで長くなり十分な焦点距離を確保できました。
EFレンズのエクステンダーとしては焦点距離が2倍になるEF2x IIもありますが、開放のF値が2段落ちてしまいます。
EF1.4x IIなら開放F値を1段落とすだけで済みます。
開放のF値は低輝度な場所(夜明けや日没など)での撮影において重要な撮影パラメータだと思います。
焦点距離を伸ばすことだけ考えて、むやみにF値を上げるのはおすすめしないです。
あとは、エクステンダーを使うとAF速度が低下します。
なので、エクステンダーで焦点距離を伸ばす際は、デメリットをよく理解した上で使用することです。
エクステンダーの対応レンズと上記したデメリット関係については取扱説明書に書いてあります。
ウェブ検索すれば取説を見つかるのでエクステンダー購入前によく見て欲しいです。
EF300mmレンズの発売と現在の価格
1997年の発売から現在に至るまで四半世紀の年月が経過しようとしているが、調べてみても高評価のレンズでした。
古い設計に思われるが、長い年月を経過しても姿を変えていないのは優秀と認められている証拠ではないでしょうか。
あと値段もリーズナブルです。
生産は終了しているので現在は中古で出回っているぶんのみ入手可能です。
中古なら¥80,000出せば購入は可能です(2021年6月時点)。
既にEF1.4x iiを所有していた私は、このレンズさえ購入してしまえば手軽に望遠単焦点の世界を味わえるのだからこれは買わない手はなかったです。
レンズの詳細はCanon公式サイトに詳しく記述されています。
EF300mmレンズの特徴
レンズフード一体のコンパクトボディ
望遠レンズになるとレンズ径が大きくなる傾向にありますが、このレンズは望遠レンズの中でも径が小さいです。
フィルター径 φ77 mm
サイズもコンパクトで気軽に持ち運びができます。
レンズ先端には常にフードが付いていて、使用時に引き出して固定するタイプのレンズになります。
慣れないと使いづらさはありますが、特に苦にはならないです。
F4固定の明るいレンズ
実写性能は噂通り、さすがの描写力といったところです。
後で掲載している実写でご確認ください。
エクステンダーEF1.4x IIを使用して672mmの焦点距離を実現できました。
ただEF1.4x iiを使うとAF速度が1/4に低下して開放F値も1段下がることに気をつけて欲しい。
この低AF速度での野鳥撮影がどれくらい許容できるか、エクステンダー有り無しで実際に比較してみる必要がありそうですね。
単焦点での撮影慣れの必要性
ズームレンズと違って単焦点なので、被写体を画角に入れる時は最初は戸惑うかもしれないです。
いきなり、ぐっと寄った画角で被写体を捉えることになるので、慣れるまで時間がかかるでしょう。
Isamu
場合によっては、照準器を装備したほうがピント合わせが楽になります。
照準器についてもレビューを書いているので、とりあえず安くてそれなりに使える照準器が欲しいかたは是非見てください。

AFだけでなくMFも使って、細かくピント合わせして撮影するようにしています。
また、撮影を助けるスイッチがレンズについています。
フォーカスリミッター:①1.5-∞ ②3.0-∞
手ブレ補正:①ON ②OFF
手ブレ補正モード:①静止した被写体用 ②流し撮り用
Lレンズ特有の高級白ボディ
このレンズはLレンズになるのでボディの色が白です。
Canonの中でも白色のレンズは高価な印象を受けますね。ラグジュアリーだ…
ただ、野生動物撮影などにおいて白は目立つからレンズカバーでカモフラージュして撮影に望みたいですね。
Canon EF 300mm F4L IS USM 実写レビュー
水辺と森林で野鳥撮影
試しにカワセミを撮影してみました。
撮影距離は20mほどです。

木の枝に留まってエビを咥えるカワセミくん。
カワセミは動きが素早いので撮影が大変です。


森の中の野鳥撮影でもEF300mmレンズは心強いです。
これだけ枝が入り組んでいてもMFで細かくピント合わせして撮影できます。

周りの環境も入れて普段は鳥さんがどんな場所で暮らしているか伝わる写真が私は好きです。
前ボケで木に留まるヤマガラくんを捉えてみました。

木の枝に隠れていたヒヨドリくん。

近くまで寄ってきてくれたスズメちゃん。距離3mほど
至近距離なら羽毛まで解像させて撮影することも可能です。

ニホンリスと戯れ
偶然出会ったニホンリスくん。
とっさの撮影でも素早くカメラを構えて、フォーカスから撮影へとスムーズに移行できました。

自然風景
風景撮影においてもEF300mmレンズは活躍します。
ある程度距離が離れた場所から、風景をクロップして撮影できます。

高台からお城を狙い撮りです。

開放F4の明るいレンズなのでボケも良いですね。
使い方によってはマクロ的な使い方もできそうです。

米どころ「秋田」でおなじみの稲。
稲刈りの時期が近づくまで、秋田ならではの撮影が楽しめます。
朝の冷えこみによって水滴が付き、みずみずしさがとても綺麗でした。

最後に
Canonの単焦点レンズ「EF 300mm f/4L IS USM」は開放F値が4の明るいレンズで、エクステンダーEF1.4x IIを付けると焦点距離672mmが実現できます。
軽量ボディなので手持ち撮影で十分に威力を発揮し、Lレンズならではの高い描写性能を味わえます。
これまで数多くレビュー記事を執筆しているので、興味あればご覧になてください。






Isamu
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