こんにちわ,Isamu(@yusukebe029)です。
野鳥を撮影する中で、飛びもの(野鳥の飛翔)写真を撮ってみたいと思い始めたころ、ネットサーフィンする中で照準器を使う人が多いことに気づきました。
照準器は別名、ドットサイトなどとも呼ばれ、ここでは照準器と統一して記述します。
照準器というのは、ライフルなどの上に取り付けられていており、対象物に狙いを定める際に覗き込むアレです。
これをカメラにつけて撮影するわけなんですが、なんでこれを付けて撮影するのか、照準器を付けて撮影した写真はどうなの?などなど、照準器を使ってみての感想をレビューとしてまとめてみました。
ここで紹介するのは高価な照準器ではなく、安価でも全然いいので、とりあえず照準器使ってみたいといった方向けの記事になります。
目次
ANS Optical JH400
照準器はフロントサイト(液晶の窓)にレティクル(赤や緑で目標にあわせるための目印)を表示させる必要があるので、CR2032電池(3V)が1個必要です。
本製品は電池の入れ替えにおいて工具が必要なく、手で入れ替えできる構造となっています。

また、カメラにはホットシューを介して取り付け、これもまた手で締めることができます。
写真に写っている六角レンチはフロントサイトの左右上下の位置調整で使用します。
これは後述しますが、照準器を使う際はカメラとの光軸あわせしないといけない為です。
また、今回は標準でホットシューに取り付けますが、ホットシューの位置で上下または左右の方向に延長したり、レンズフードの上や、また両眼視と呼ばれるファイダーと照準器を同時に覗き込む位置に取り付ける、など多くの取り付け方があります。
それぞれ特徴はありますが、ホットシューに取り付けるオーソドックスなパターンか両眼視のスタイルが多いですね。

六角レンチは照準器の光軸合わせで使用します。
光軸合わせは写真撮影の前に行います。
フロントサイトに表示されるレティクルは色、濃度、形が変更できます(下の調整図参照)。

製品の説明は以上です。
これだけですので、照準器自体は構造がシンプルで複雑な操作など覚える必要は無いです。
ただ、光軸合わせはしっかり行っておかないと、良い飛翔写真は撮れないです。
照準器の光軸合わせ
光軸合わせの必要性
照準器を使った撮影では、照準器のレティクルを被写体にあわせてシャッターを切るという、ファイダーを覗き込まずに、光軸合わせした照準器を信じて撮影することになります。
これにより、焦点距離の長い望遠の単焦点レンズを使った撮影でも、高速で移動する被写体を追え、ピントを合わせて撮影ができるのです。
光軸合わせをしっかり行わないと照準器で撮影した際に、全然違う場所にピントがあったりと、バットな写真が撮れてしまいます。
私の光軸合わせの方法
光軸合わせのについては、私よりはるかに優れた解説記事やYoutube動画がありますので、そちらを参考にされたほうがいいです。
私も以下のコンテンツを参考に、光軸合わせの方法を習得しました。
先ず、目標となるものを適当に決め、それにレティクルを合わせ、AFしてシャッターを切ってみます。
撮影写真を確認して、どこにピントが合っているか確認します。
レティクルの左側にピントがあっていれば、六角レンチでR→の表示がある六角穴付きビスを矢印と反対方向に回します。
そうして位置調整を地道に行い、最終的にレティクルと撮影写真のピントがあえば光軸合わせは完了です。
参考に、私が視聴した動画や記事をいくつか載せておくので、どうぞ
Youtubeで検索例「照準器 合わせ 方」
製品によっては、光軸合わせの方法や機材への取り付け方は違いますが、光軸合わせの概念は皆同じなので、根本を理解して自分の使う照準器の光軸を合わせられるようになりましょう。
また、撮影する被写体との距離も光軸合わせする上で重要なファクターとなるようです。
本記事で紹介する照準器は5000円以下の安い照準器ですが、有名な照準器ですと、オリンパスドットサイトEE-1、キングフィッシャー、SONIDORIドットサイトがあります。
こちらは使用経験が無いので紹介にとどめますが、使いやすいこと間違いないでしょう。
照準器を使う意味と使ってみての実感
照準器を使う意味
そもそもなんですけど、私はなぜ照準器など使うのだろうと疑問に思っていました。
それには私がこれまでズームレンズばかり使っていたことと関係しています。
焦点距離の長い望遠や超望遠の単焦点レンズだと、ファインダーを除くといきなり800mmの世界に入って、どこ見ているかわからん!ってなるからです。
また、動きのある被写体を追っている時、ピント合わせが容易でなく、写真がまともに撮れないこともあります。
照準器を使うと上記の問題を解消できます。
照準器を使えば、いつも見ている視点と同じで、ファインダーを覗き込まずに、シャッターを切ることでできるので、超望遠の単焦点でも難なく写真が撮影できます。
慣れていれば照準器なしでも撮影できるかもしれませんが、不慣れな人や、野鳥の瞬間瞬間を狙うシビアな条件で撮影する人にとっては歩留まりを高める意味でも、照準器はやはり使ったほうがいいでしょう。
使ってみての感想・カワセミ撮影編
今回はカワセミを例に照準器を使って撮影してみます。
カワセミが来る前に現地入りし、機材のセットアップと同時に照準器の光軸合わせをすませます。
街なかのカワセミなので警戒心が薄くサービス精神が高い為、ブラインドなしで撮影できます。
使用機材はEOS 7D MarkII + EF100-400mmL II型を使います。
焦点距離は400mm固定とし、ズームリングで被写体を追わずに、照準器頼りで撮影します。
実際のセットアップがこちら。

なかなかいい感じに撮れたのでは?

照準器で撮影した写真の例
こんな感じで水面スレスレを飛行するカワセミ殿をパシャリ

たまにピントが外れるときも

ピントが外れても、再びピント食いつきで撮影できます。
これはCanonレフ機+EF100-400mmL II型レンズが優秀だからですかね?

餌をゲット!
すぐ食べずにどこかに運んだことから、営巣して子育てが始まっているのでしょうか

ふー!かっこいい〜

ピントがあったりピントが外れたり、照準器を信じてシャッターを切っているので、撮影した写真を確認するまでわからないドキドキ感がたまりません。

翼全開!

地面と水平飛行!

あぁ〜またピントが外れる…

ダイブ後、無事お魚をゲットしたカワセミ殿!
おめでとう!!

はやく子のもとに餌を運んで頂戴!

価格と購入先
Amazonで¥3,976(2022年8月時点)で販売されています。
同じくANSからはコンパクトタイプやフロントサイトが丸形のタイプの照準器もありますので、使ってみたい¥5,000ちょっと予算を見ておけば、余裕で購入できます。
最後に
ANS Optical JH400照準器は5000円以下で手頃に導入でき、野鳥の飛翔写真を撮影するのにアマチュアにはちょうどいい照準器かと思います。
ちょっと照準器が気になる人は買ってみてはどうでしょう。
カメラボティとレンズについてもレビューー記事を書いているので、どんな写真が撮れるのか気になる人は見てみてください。


他にもCanon機とEFレンズについては購入・実写レビューを書いています。





Isamu
7DMarkII Canon EF100-400mm EF300mm EF400mmf4 EOSR7 EOS RP Eマウント FE70-200mm FE200-600mm GRIII ILCE-7M2 ILCE-7RM3 Instagram K-S2 Luminar4 PENTAX RICOH Sigma150-600mm Sony Tamron100-400mm α7RIII コンデジ ダム ツキノワグマ フルサイズミラーレス レビュー 一眼レフ 写真 函館 北斗市 北海道 探鳥 望遠レンズ 桜 機材 渓流 秋田 紅葉 花火 観光 都市公園 野生鳥獣 野鳥 風景