ツキノワグマのフィールドサインまとめ

こんにちわ,Isamuです。

この記事では、私がこれまでに発見したツキノワグマのフィールドサインについて掲載しています。

クマさんのう◯この写真も掲載されていますので、苦手な方は戻るボタンを!

ねこ氏

2022年シーズン

所見
クマ探し初年ということもあり、なかなか痕跡を発見できませんでした。遭遇頭数も9頭と残念な一年に終わりました。

ブナ豊作の年で、秋はほとんどクマを見かけませんでした。奥山でたっぷりドングリを食べて、静かに冬眠に入ったと思われます。

8月 ―田んぼ―

これは米を食べたと見られるクマのうんちですね。

食べ物が少ないと田んぼの米まで食べてしまうようです。

2023年シーズン

所見
2022年冬にクマ知識を蓄え、場所と時期を絞り、クマ撮影に挑みました。遭遇頭数116頭と昨年比で10倍弱の成果となりました。

各所で、今年は異常と騒がれたクマ大出没の年。夏は残暑が長く続き、クルミやクリなど葉焼けによる結実への影響。他にも全体的にクマの食べ物が少なかったことによる里へのクマ大出没がありました。

前年にブナ豊作でクマたちが栄養をたっぷり蓄えたことから、出産可能な雌クマはほとんど出産したのではないだろうか。親子クマを非常に多い頻度を出くわしました。

暖冬の影響もあり、12月になってもクマ目撃が続き、1月末くらいからクマの目撃が再開されました。2月には、クマが街へ出没しています。本当に大変な年となった。

7月 ―果実の熟れるる季節―

5〜6月になると、里近くでもクマさんの目撃情報が増えてきます。

6月末くらいから、ヤマグワやヤマザクラが実をつけて熟してきました。

見づらいですが、赤くポツポツとあるのがヤマザクラの実です。

私達が普段食べるサクランボよりだいぶ小ぶりの実ですが、ツキノワグマは実が熟すと木登りして食べるそうです。

木登りして高さ数十メートルの木のてっぺん付近まで、ものの数十秒で移動し、舌を使って器用にさくらんぼを食べていますね。

他にも、ヒメコウゾなど木の実が初夏に食べ頃になるので、それ目当てでクマさんの目撃も増えるみたいです。

7月に見つけたクマさんのうんちです。

クマのうんちは食べたものが反映されるので、時期に何を食べているのか把握できます。

このうんちから、サクランボの種みたいなのが確認できるので、このあたりのクマさんは木の実を主に食べていることがわかります。

8月 ―オニグルミ―

7〜8月になると、オニグルミが結実し始めます。

オニグルミは完全に熟すとクマさんでも歯が立たないほど固くなるため、未成熟のクルミをバリボリとツキノワグマが食べます。

夏の猛暑で葉焼けを確認しました。

クルミにも豊作凶作があるようで、夏の食べ物となるクマさんにとってクルミがないと死活問題ですね。

よ〜く見ると、所々ツキノワグマが食べた痕跡が見られます。

だいぶ時間が経ったため、折れた木が枯れて、茶色に変色しています。

これも、クマさんの仕業ですね。

枝先のクルミはクマさんが葉で途中の太い枝をへし折って地面に落とすか、手前に手繰り寄せてクルミを食べます。

これも、クマさんが入ってから少し時間が経ってますね。

やった直後って、枝の方向が変わっているくらいなので、よ〜く観察しないとわからないんですよね。

これは、やりたてホヤホヤですね。

真ん中の木を見てください。枝が折れて下方向へぶら下がっているが確認できます。

車を走らせて山に向かっていると、「これは笑」

絶対自然現象ではないでしょ。

流石に車の通行の邪魔なので、片付けてまた後で通ってみると、小さめの枝とクルミが落ちていました。

今日はここでやってんですかね。

こんなに太い枝を強力な顎力でへし折ってしまいます。

恐ろしい…

8月 ―田んぼ―

田んぼの中にできた道、これはクマが通った後なのか。

近くでは、何頭も田んぼに入ったクマを見たからほぼ確定だな。

これはホヤホヤの米うんこですね。

色まで稲の色になっていて、クマのうんちはいつ見ても面白いですね。

草が同じ方向へなぎ倒されていました。これもクマが通った跡だろう。

9月 ―田んぼとクリ―

畑をクマが歩いたようですね。

この足跡の大きさはクマぐらいですね。

直感的に、これはクマの仕業だと見抜きました。

こんなにも青クリが地面に落ちているなんて考えられないからです。

イガが剥かれ、中のクリが食べられていました。

青クリに手を出さねばならないほど、食べ物が少ないのか。

9月末、熟してきたクリにもクマが登った痕跡が見られる様になってきました。

10月 ―クリ―

クマの仕業とすぐわかる。

ここにも、クマがやってきたようだ。

器用なこった。

クリの中の実だけ食べています。

クマがクリの木を折った後です。

枝が折れ曲がって、下に垂れています。

地面に落ちたクリの枝です。

こんなでっかいものもひと噛みでへし折ってしまうのですね。

クリも食べ終わって秋も終盤、ついに柿にも手を出したようだ。

知り合いは柿につきなんて何年もなかったと、クマの食べ物がない証拠です。

クリ、柿とかを食べたうんちですかね。

稲じゃなく、何かベッチャリした質感のうんちでした。

11月 ―足跡、銀杏、カリン―

早朝、冷え込み草に梅雨がついていて、ヤブから出たクマの足跡が残っていました。

右の獣道から出てきて左に歩いていった感じ。

クマかもしれないうんち。

銀杏も食べるのか。

かりん、マルメロ?

とにかく何でも食べているようです。

山から遠く離れた平野で、見つけた大量のうんこ。

大きさからみてクマっぽいが、こんなところにクマいるのか?と思うほど辺鄙な場所での発見でした。

12月 ―クマ棚―

木から葉が落ちると、クマが木に登った証拠を発見しやすくなります。

ここは、高速道路の脇の堅果類の木かな?

交通量が多くて騒がしいはずの高速道路脇にも登ったのは意外。

クリの木にクマの痕跡を見つけました。

こんな低木のクリも一捻りされて、ここまでされると木が可哀想になってきます。この木はもうダメかなぁ

木にはクマの爪の跡が残っていました。

2月 ―目覚め?とクマ棚―

速すぎる気がするが、クマっぽい足跡を見つけました。

時間が経っていたため、足跡が消えかけでしたが、この大きさはクマっぽいな。

歩き方も似ている。だが、春はまだ先だぞ。

里山では、クマ棚がポツポツ見つかりました。

割りとしっかり作られたクマ棚です。

食べ物は少なかった年だが、スポットでクマ棚があちこちにあります。