写真プリントの奥深さ ーPC画面でなくプリントして確かめろ

こんにちわ,Isamuです。

つい先日、秋田県美術展覧会が開催され、そこに私も写真作品を出展して見事”入選”を頂きました。

第65回秋田県美術展覧会は野鳥で勝負しました

作品出展にあたり、写真のピックアップ、プリントして写真の出来栄え確認、キタムラへの発注と手順を踏みましたが、中でも「プリントして写真の出来栄え確認」が重要であると思っています。

この記事では、写真は撮って画面で見ているだけでなく、プリントして実際の写真で確かめる重要性を知るとともに、私自身の体験談をまとめました。

写真のプリントアウト

デジタルカメラで撮影したデータはPCに取り込み画面で楽しむだけの方も多いのではないでしょうか?

ご存じの方も多いと思いますが、PC画面と実際にプリントした写真では色や明るさ、画素の粗さなどが違って見えます。

そのため、写真の現像レタッチをPC画面上で行い、そのまま一枚さっとプリントしてフォトコンへ応募、は絶対にやめるべきです。

少なくても数枚は試しにプリンターでプリントしてみて、PC画面で現像した写真がどんな感じでプリントされのか確認すべきです。

PC画面上ではRGB(光の三原色)で色が表現されますが、実際にプリントしたときはプリンターでCMY(色の三原色)を使って写真がプリントされてきます。これがPCと実物では色が若干違う理由です。

また、PC画面は明るいので、画面上で明るいと感じていても「それは画面が明るいだけで写真は暗かった」なんてこともあります。これだとプリントしたときの写真は暗いものとなります。

Isamu

私はよく、よっしゃ!ばっちり印刷だ!ってプリントしてみたらあれ?なんか暗くね??ってなることが多いです。

それを防ぐためにも、一度PC画面で写真を現像したら、実際に試し刷りしてみて写真の出来栄えをチェックすることです。

これは想像ですが、フォトコンなどの審査員の方々も写真をパッと見て、その印象から作品の評価を決めているのではないか、と思っています。

それ故、第一印象重視で、見た人にインパクトを与える写真に仕上がるように丹念にPC画面での現像→プリントを繰り返します。

お店やネットサービスでプリント依頼してしまったらリテイクは難しいですが、お家のプリンターなら何度でも気の済むまで出来栄えチェックできるので、妥協せずに写真をプリンターしてみましょう。

例)県展出展の事前準備の場合

2023年度の県展を例に写真の準備についてご紹介します。

作品には野鳥のアカショウビンをテーマに写真を制作しました。

アカショウビンの写真をプリントするにあたって、アカショウビンの赤を忠実に表現できること、背景の緑が映えていて、全体的に明るい感じ、にしようとイメージを持っていました。

はじめにプリントしてみた写真がこちら

右下にマジックで書いてあるように、全体的に暗い印象がありました。

これは、PC画面が明るすぎて、写真の明るさの調整がうまくできてなかったためと思われます。

そのため、明るさを上げて、プリントし直したのが次の写真です。

2枚めでは単調に明るさだけ上げてしまったので、アカショウビンの赤だったり、背景の緑の色が薄く感じてしまい淡白な印象を受けました。

そこで彩度など色味に関係する部分を再調整し直してプリントしたのが3枚目です。

するとまた少し暗くなってしまったので、最後にほんの少し明るさを上げてプリントしたのが4枚目の写真になります。

まぁ、ここまでやって自分なりに納得できたので、キタムラのネットプリントでA3ノビで注文をかけました。

PCで見たら4枚どれも一緒やん!って思うかもですが、実際にプリントされたものを手にとって見ると違いがはっきりわかります。

これを許容範囲とするか、妥協せずにプリントを繰り返して、ベストな写真を創るかはあなた次第です。

Isamu

私の場合、ベストを尽くしてダメだったなら納得できますが、中途半端にやった結果ダメだったのでは悔いが残ってしまうから絶対嫌なのです。

特に、フォトコンなどでは作品サイズが四切やA3ノビなど自宅プリンターではプリントが難しいものもありますので、実際にプリントしての確認作業は非常に重要です。

私はCanonのTS3330というプリンターを使っています。

ハイエンドモデルではないですが、きれいに色を表現できていると思いますし、試しのプリントでは不満を感じたことはありません。

Easy-PhotoPrint Editorというアプリを使えば写真を簡単にプリントできるので特に苦労なく印刷できます。

これまでネットプリントサービスでお金をかけてフォトコンに応募していましたが、自宅のプリンターでインクジェットで印刷したものもいいんじゃね?って考えになったので、今年のフォトコンはインクジェットでプリントした写真で勝負してみようと思っています。

ただし、フォトコンの中には銀塩プリントに限る、なんて募集要項に書いているものもありますので、注意です。

銀塩プリントについては以下に詳細をまとめています。

銀塩プリントってなんよ?フォトコンの写真作品が銀塩プリントでの応募だった! 銀塩プリントってなんよ?フォトコンの写真作品が銀塩プリントでの応募だった!

銀塩プリントで応募するにせよ、四切やA3ノビなど大きなサイズで印刷するにせよ、まずは自宅にあるプリンターで試し刷りして出来栄えを完璧にしておくことをお薦めします。

私の体験談
試しプリント無しでいきなりカメラのキタムラのネットプリントで注文してしまい、出来上がった写真を見て「う〜ん」と妥協せざるを得ない状況になりました。胸につっかえた感覚のまま作品を応募するより自分のベストで勝負したほうが絶対いいので試し刷りは必須です!

特に専門知識がどうこうではなかったですけど、フォトコンなどに作品を出品・応募する際は事前の試し刷りが重要ってことを伝えたいです。

一つ注意として、自宅プリンターのインクジェットでプリントしたものはある程度時間を置いて色がしっかり定着してから、写真の出来栄えを評価することをおすすめします。

インクジェットだとプリント直後では、色がまだ定着しきっていないので、時間が経って落ち着いてくれば本当の作品の姿となります。

Canon TS3330

もともと写真をプリントしようと思って購入したプリンターではありませんでしたが、今はほぼ写真プリントの用途で大活躍してくれています。

インクはブラックとカラーの2つで、純正を使うことをおすすめします。

インクは大容量タイプが用意されているので、私は初回のインク交換時から大容量タイプを使っています。

非純正を一度使いましたが、PC画面での色や明るさを表現できていないと感じたので、やはりプリントシステムとして最適化がなされている純正のインクを使うべきです。

用紙は何でもいいと思いますけど、写真用紙であれば試し刷りなのでこだわらなくていいと思います。

現在の私の持っている写真用紙を以下にお示しします。

サイズはA4がほとんどですね。

2Lサイズがあるのはあるフォトコンでサイズの指定があるため用意しています。

光沢、半光沢、ラスター、マットといった種類を揃えているのは、2023年2月に参加した「GANREF 写真はプリントだ!全国ツアー(秋田県開催)」で豊富に用意された写真用紙で写真をプリントしてみてその良さを実感したからです。

セミナー以前は、光沢一択でしたが、ラスターやマットで印刷してみると写真の印象がガラリと変わることを実感しました。

セミナー参加のおかげでこうして写真をプリントすることに楽しみを見出し、フォトコンに応募するのが楽しくて仕方ありません。

GANREFセミナーで使わせていただいたプリンターはCanon Pro-G1/S1というプロモデルでしたが、実際に使ってみて初心者やアマチュアにもおすすめのプリンターと感じました。

このプリンターを使えばもっと写真が好きになると思うので、私もいずれは購入する予定です。

TS3330はまだ現役バリバリなので、まずはこの子を使い倒してからステップアップしていく予定です。

Isamu

できれば結果もついてきてくれれば良いのですけど…

セミナーでは、写真用紙の種類としてバライタ紙というのも使いましたが、これはモノクロとの相性が良さげということで今はモノクロで勝負する予定はないので購入を見送っています。

プリンターとインク、写真用紙、パソコンがあれば印刷はすぐできます。

あとはインクジェットでプリントしたものをそのままフォトコンに応募したいなら郵送するだけですし、前述の通り、大きなサイズの写真が必要ならカメラのキタムラ富士フィルムなどのプリントサービスを利用すればいいと思います。

自分で作品を梱包し、郵送することについては以下の記事にまとめてあります。

格安でフォトコン作品(ワイド四切まで)を梱包する方法 -DAISO商品の活用- フォトコンに応募する作品の郵送方法と料金紹介

最後に

前半では実際にプリントして写真の出来栄えを確認する必要性を説明しました。

後半ではプリンターやその周辺用品の話をして、そんなに高価なものはなくても写真のプリントは楽しめます。

フォトコンや公募展に出展する際は一発でプリントした写真で勝負するのではなく、じっくり時間を変えて何度もプリントし直して実物が納得行くまでプリントすることが大事ですよ!

フォトコンでは入選することもやりがいだと思いますが、写真は撮ったっきりにするのではなく、プリントして楽しむことも写真趣味を楽しむことに繋がると思います。

皆さん、写真を楽しみましょう!!

他にも写真に関する記事を執筆していますので興味あればご覧になってください。

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Isamu

最後まで読んでくれてありがとうございました!

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