雪中のオオワシ・オジロワシ撮影 R5 Mark II + EFゴーヨン

こんにちわ、勇です。

ここでは、2026年年始から3月中旬頃までに撮影したオオワシとオジロワシの写真を掲載します。

使用機材

Canon EOS R5 Mark II

Canon EF500mm F4L IS II USM

はじめに

今年の秋田は年始から大雪に見舞われて、自治体でも除雪に苦労されているようでした。

生活道路以外は除雪されないため、ワシ撮影ポイントまで車で入って行けず、結果として今シーズンは不完全燃焼で終わった気がします。

それでは、今シーズンのワシ撮影を振り返ってみましょう。

ワシの飛翔撮影

木や電柱へのとまりものは、あぎっだけ(飽きるだけ)撮っているので、最近では飛翔やその他の動く瞬間を狙って撮影しています。

木からオジロワシが飛び出す瞬間です。といっても、木にとまるオジロワシは警戒心が強いので、こちらに気づくとすぐに飛んでしまいました。ラッキーショットですね。

プリキャプチャONで、シャッタースピードは1/1600s前後で撮っています。サーボAF中の全域AFトラッキングもONにしていますので、一度オジロワシを捉えたら、あとはカメラ任せでシャッターを切っています。

羽にまだら模様が見られることから、オジロワシの亜成鳥でしょうか。

成鳥に比べて警戒しないので、撮影するには十分な時間がありました。

オジロワシの成鳥です。撮影場所付近ではおよそ3〜4羽のオジロワシの成鳥を確認しました。

このあたりは食べ物が多くあるのかわかりませんが、ここがお気に入りの場所なんですね。

普段のAFエリアは領域拡大AFを使っていますが、とっさに現れた被写体(いきなり飛び去る野鳥など)に合焦させるため、背面のAF ONボタンに「登録AF機能」を割り当てています。登録AF機能では、AFエリアが全域になるように設定していて、いきなり動いた被写体を即座に捉えられるようにしています。

オジロワシが他の鳥を狩って食事しているところがお目にかかれました。

群がってくるカラスやトビ、他のオジロワシに奪われないように必死の攻防が繰り広げられました。獲物はカルガモのようですね。

撮影時に幸運が訪れました。複数の鳥が戯れている状況の中、被写体認識をONにしていたので、オジロワシを捉え続けるのか不安でしたが、なんとかオジロワシからピントが外れることなく撮影できました。「視線入力」を使うと、このシーンでは任意の被写体にピントを自在にあわせることができると思うので、今後は視線入力を活用したいですな。

オジロワシの亜成鳥が近くを飛んでくれました。

飛行中であっても、ヒトに気がつくと旋回しながら遠ざかっていきます。

雪中のワシ撮影

いよいよ秋田の冬が本格化してきました。

河川が結氷し、その上に雪が降り積もっています。一体どれくらい雪降るんだべか。勘弁してけりゃ。

オオワシが凍った河川の上に降りてジッとしていました。無駄なエネルギー消費を避けてか、とにかく動かないようです。

積雪が落ち着いた別日、また氷上にオオワシが降り立っていました。

オオワシを発見した直後、体をグッと沈めて翼を羽ばたかせて、豪快な飛翔を披露してくれました。

こうした近くに障害物のない状況では「被写体認識」がより安定して動作します。オオワシは体が大きいし、動きもカワセミのように高速ではないのでR5 MarkIIだと完璧に補足してくれるようです。

木にとまるオオワシを見つけました。オオワシごとにお気に入りの木があるのか、冬季は海岸の至る所で猛禽類が木にとまっているのを見かけます。

このオオワシはあまり見かけない個体ですね。

このような枝被りシーンでは、拡大鏡+ピントリングでMFピント合わせを行い、背面に割り当てたAF OFFを使って、シャッターを切ります。R5 MarkII自体、AFが優秀なので枝の奥に被写体がいても合焦させることができますが、時間が限られた中(オオワシもいつ飛ぶか分からない)では、まずはAFで何枚か撮って、その後にMFで数枚撮ります。

氷上にオオワシが2羽並んでいました。

このダブルオオワシは警戒心が強く、100m以上離れた場所でも私に気づくと、すぐ様飛び去ってしまいました。

朝日を浴びながら私を見つめるオオワシです。

人馴れしているのか、全然飛び立ちませんでした。

氷上のオオワシをしばらく見つめていると、翼を羽ばたかせてどこかへ飛び去ってしまいました。

手前にハクチョウの群れがいるので、AFを下側にあてると、手前にピントが持っていかれます。そのため、オオワシのちょい上の空間を領域拡大AFや1点AFであわせることで、オオワシにピントが合います。

オジロワシの亜成鳥がスクランブル発進しました。

風を捉えてオジロワシが力強く舞います。

今年の大雪の中、いつも観察させてもらっているオオワシです。

しばらく観察していると、うんちしました。油断も隙もないですね。

氷上のオオワシが翼を高くあげて、歩いて奥へ行ってしまいました。

なんてこったい。飛ばんのか。

このオオワシはこれまで見てきた個体とは別の個体ですね。

一体この辺りには何羽のオオワシが飛来しているのでしょうか。

このような枝が少しだけ被っているシーンでは、被写体認識ONの状態でAFすると、オオワシを完璧にとらえてくれます。被写体の体がほぼ障害物に隠れている状況でない限り、R5 MarkIIのAFを信じてもいいと思います。

吹雪の中、氷上から飛び立ったオオワシが白い景色の中に消えていきました。

晴れた日、氷上にオオワシがぽつんと降り立っていました。

毛づくろい、全身ブルブル、うんちなど様々な姿を見せてくれます。

オオワシが動かないシーンでは同じ姿に見飽きて集中力が切れがちですが、なにか起きるかも、と不意に訪れるシーンを思ってプリキャプチャONして待機です。少しでも動きがあったら即連射をかけます。

EOS R5 MarkIIの扱いに段々と慣れ始め、撮影した写真の現像についてもコツを掴んできました。

氷上にはトビやオジロワシが捕えて食べれなかった魚が落ちていることがあります。

オオワシはこのおこぼれを狙って、魚を探します。魚を食べ終わった後は、氷の少し溶けて水っぽくなっている場所でクチバシを洗っていました。以前、食事後、木にクチバシをこすりつける動きを見たことがありますが、オオワシは綺麗好きなんですね。

たまたまオオワシの狩りの瞬間を捉えることができました。

器用に脚だけ水面につっこみ、魚を捕えていました。

このシーンでは、まず奥から手前に向かってオオワシが飛んできて、くるっと180°翻って水面にダイブする中での撮影になります。オオワシが飛翔している間、領域拡大AFで合焦させて、その後は被写体認識によりオオワシをずっと捕捉してくれました。画角から外さない限り、オオワシの大きな体、それほど速くない速度ではピントが外れることはありません。

雪解けが進む秋田で北帰前のワシ撮影

年明けから大雪の降った秋田ですが、2月末になると雪解けが進んできて、例年の春らしい風景を見るようになりました。

雪が溶け始めてオオワシの行動にも変化が見られ、具体的にこうだっ!とは言えないのですが、雰囲気や観察場所からオオワシの行動を予想します。

これは、いつもの場所にとまっていたオオワシです。マイペースで今シーズンは狙ったオオワシが見られなかった時はいつもここに来て、楽しませてもらいました。

オオワシの狩りの様子です。

上空を旋回していたオオワシが鋭角に水に向かって降下し始めて、魚を狩ってました。飛び込む場所が分からないので運要素が大きいです。

捕えた魚をすごい勢いで食べていました。北帰前で体力をつけるため、この時期のオオワシはアクティブに獲物を食べまくります。

体が小さいオオワシにとって食事も一苦労です。あたりにカラスやトビ、オジロワシがいると、食事もままならないです。

オオワシも辺りを警戒しならが、急いで獲物を喉に突っ込んでいますね。

日の出直後、オジロワシの亜成鳥が大きめの魚を捕えていました。

私に気づいて直ぐ様飛び去ってしまいました。

オオワシがこんなに細い枝でも器用にとまりました。

Tの字となり、バランスを上手にとっていました。

雪が積もって入れなかった場所も、雪が溶けてきたので今シーズン初めて行ってみた所、オオワシの会いたかった個体が出迎えてくれました。

やや小柄なオオワシはトビやオジロワシによくちょっかいだされていて苦労しているようですが、頻繁に魚を捕らえて食べては一生懸命なので見ていて好きなのです。

しばらく見守っていると、飛び出してどこかへ行ってしまいました。

プリキャプチャをONにして、動きがあったら連射です。オオワシを観察していると、翼を広げたり、飛び出しなど、いろんなシーンを撮ることができます。

オオワシがこちらに向かって飛んできました。

翼を最大まで広げて、真正面からのショットはお気に入りです。

オジロワシの亜成鳥が空中で身を翻してこちらを向いた瞬間を狙って撮影しました。

今年もたくさんのオジロワシの亜成鳥をお目にかかれました。もしかしたら成鳥より多く出会ったのかな?オジロワシの数は安定して増えていそうだな。

田んぼに佇んでいたオオワシを低めのアングルから撮影しました。

いつも同じ構図だとつまらないので、たまには変わった構図で撮ってみます。

今シーズン初のオオワシさんです。小顔でキリッとした表情が特徴で、今年出会った中ではダントツのイケメンです。

オジロワシの成鳥が魚を食べていました。

このあたりもよくオジロワシの成鳥や亜成鳥を見かけます。やはり餌場のようなものがあるのでしょうか。

田んぼも雪が溶け少しずつですが、緑が見られるようになってきました。

これは魚を食べていたオオワシにオジロワシの亜成鳥がちょっかいをだしているシーンです。

風で毛がまくられながらも辺りを警戒し、食事を急ぎましたが、亜成鳥のアグレッシブな動きにたまらず飛び去ってしまいました。

これが今シーズン最後のワシになります。

オジロワシの成鳥が近くを飛んでくれました。

最後に

今冬、Sony機からCanon機に切り替えたこともあって、慣れない中でのオオワシ・オジロワシの撮影となりました。Canon EOS R5 MarkII + EF500mm F4L IS II USMを使ってみて、その描写力には驚かされました。これは信頼できる超望遠撮影システムであると確信しました。

Canon機では、Pure Rawでのノイズ除去設定や撮影時の露光調整など、Sony機とは違った設定を求められました。Pure Rawの調整に関しては「謹賀新年〜」の記事で詳しく解説しております。

今季は年明けの大雪でオオワシ・オジロワシをいっぱい撮ることができませんでしたが、これまで撮ったことないシーンが撮れたので良しとします。半年後、彼らがまた元気に秋田に渡って来てくれることを祈って、この記事を締めたいと思います。

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私が撮影データの現像で使用しているハードやソフトについては以下の通りです。私はプロではないので、自分が納得いく作品が作れるなら、あらゆる技術を駆使して、理想の映像を追求しています。

現像
  • Apple iMac & Macbook Air
  • DxO Pure Raw 3(公式サイト
    役割:ノイズ除去、高解像・シャープネス処理。PureRawを導入してから暗所での撮影が楽になりました。ISO感度を犠牲にして(許容は6400以下)、シャッタースピードを上げて動物の瞬間を切り取れます。
  • Skylum Liminar 4(公式サイト
    役割:RawデータからJpegデータへ書き出し。明るさ、シャープネス、ノイズ除去など微調整で使用しています。買い切り板の現像ソフトなので経済的負担も少ないです。

最新の投稿

以下、私が野生動物への理解を深めるために読み込んだ書籍の一部です。機会があれば紹介したいと思います。リンク付きで載せておきますので、気になったらクリックして見てみてください。

私が重宝する野鳥観察のための図鑑や雑誌

  1. ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑、樋口広芳 監修、石田光史 著、ナツメ社、2015年3月出版、ISBN:9784816358036
  2. 決定版 日本の野鳥650、真木広造 写真、大西敏一・五百澤日丸 解説、平凡社、2014年2月出版、ISBN:9784582542523
  3. BIRDER、BIRDER編集部、文一総合出版、毎月発刊、定期購読あり

最近のクマ出没の問題をうけて、私が使用しているクマ対策グッズを紹介しています。山で割とクマに会う私の使用品ですので、クマが怖いからクマ鈴やクマスプレーを買おうと思うのだけどどれを買っていいか分からない方はぜひ参考にしてください。

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最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!

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