ニホンツキノワグマ(Japanese moon bear)

2023年

3月も終わりが近づくと、冬鳥は北へ帰行し、ツキノワグマも冬眠から目覚めます。

4月と5月は見事クマボウズとなり、若干テンションは落ちたものの、6月には嬉しい再会がありました。

6月

探鳥がてら奥山を移動していたときのこと、帰り道に黒いやつの姿を今シーズン初確認しました。

幸い、こちらに最初は気づかなかったため、しっかり撮影することもできました。

秋田県野生動物情報マップでも確認していましたが、ツキノワグマが里近くまで降りてきているのは間違いなさそうですね。

写真未撮影でしたが、6月はこの他にもう1頭クマを目撃しました。

7月

グミやサクランボの木にクマが木登りする季節になりました。

桜の木の位置を思い出し、早朝から散策していると、いました。大型クマさんです。

人馴れしているのか、私の車を15m前にしても逃げません。

それどころか、チラチラこちらを見つつ、葉っぱ?を食べ始めました。図々しいやつです。

茂みから出てきました。やはり大型でしたが、想像以上にビックなクマさんでした。

その後、道路を横切り、桜の木に登ってサクランボを食べ始めました。

この後、しばらくクマさんに会えず、もどかしい思いでした。

気分転換にいつもと違うポイントで散策した際、偶然でしょうけど、亜成獣と思われる小クマと出会いました。

最初は素知らぬ顔で歩いていましたが、突然Bダッシュで視界から消えてしまいました。

光の当たり方なのか、毛色が茶色っぽく見えます。個体によっては茶色のツキノワグマもいるのかな?

8月

8月前半もクマボウズ続きでテンション低めでした。

お盆に自称サファリパークを訪問するも、大量の糞だけ見つけて、まさかのボウズには参りましたな。

それから少し時間が経ち、8月下旬。

オニグルミの実が成ってきて、ツキノワグマ親子がオニグルミの木に登りました。

子グマ1号出撃です。

ひょっこり。

見分けが難しいですが、こちらは隣の太枝に登っていた子グマ2号。

視線を下に向けると、やはり母グマもおりました。

上の様子(子グマ×2)を木にしつつも、自分は地面に近い枝で見守っています。

子グマ「かーちゃん!登ってきたよ!!」

母「はいはい。」

ここは里から遠く離れた山の中。

オニグルミの木に登るクマさんを観察できました。

オニグルミ咥えてはいチーズ。

ちょっと疲れたのか、よっこらせっと。

完璧なポーズだったのだが、手前の枝にピントを持っていかれてしまった…

地面に落としたオニグルミをパクパク。

ひょっこり、中型のクマさんの登場。

するする木登りを披露してくれました。

クマ「クルミどこだ〜」

クマ「どこだ〜どこだ〜〜」

こんな小柄なのに太い枝をへし折ります。

シャッターチャンス!

耳に葉っぱついてますよ。

やっぱクマさんは木登りしているところを撮るのが一番だよな〜

別の日、中型よりやや大きめのクマが木に登った。

なんじゃ。このしたり顔は。

これからクルミ食うぞってか〜

道路の真ん中におすわりしてクルミぱくぱく。

別のクルミの木に移動し、木に登り始めました。

よーし!きたきたぁ!!

日差しが強かったですが、ナイスショットきました。

オニグルミぱくぱく〜

同じ場所でやや小さいクマさんも動き回ってました。

クルミの木に登った後、草むしゃむしゃしてました。永遠に笑ってられるのですが。

これは別の場所で見た大型クマさんです。

草藪ががさがさ揺れていると思ったら、その姿を現しました。金◯あるんじゃね?

この場所では、知見がないためかクマさんにあまり巡り会えないです。

でも、遭遇すると大きな個体が多いので、ないがしろにできない場所です。

9月

オニグルミの木も一通り食べ尽くされ、次は何を食べにいくのかな?

雨上がりに、水のしたたるクマさんに遭遇です。

稲が成長してきて、今後は田んぼに出没するようになってきました。

日没後、黒い影がぞろぞろ田んぼに集まってきていて、まるでサファリパークのようです。

田んぼからひょっこり出てきました。

ツキノワ模様がはっきり見えて、これぞツキノワグマですね。

まだ日の高いときに、田んぼの隅で稲をつっついていました。

耳についているのはダニかな?

クマ「あむあむあむあむ〜」

この子はキュートっぽさが特徴の可愛いクマさんでした。

こんな腹の足しになるのか疑問の米を食うくらいだから、今年は本当に食べ物がないのか?

日が暮れていると、クマたちの活動も活発になってきます。

人通りのない道路をのしのしクマさんが歩いています。

日没前10分、田んぼに入場。

お食事処こめの始まりです。

まーお、うまぁーお

まだ親クマと行動していてもおかしくない大きさのクマが1頭で泣いていました。

親グマはもしかして天国に行ってしまったのかな?年越しは難しそうだな。

10月

クリがいい感じに実ってきました。

オニグルミは見つけやすいですが、クリって案外ないものですね。

崖下に黒い塊を見つけたので、しばらく観察していました。寝ているのか?ずっと同じ場所から動きませんでした。

クリの木登りの始まりです。

これは親子3頭で1本の木に登ったうちの子グマAです。

親グマと子グマBは撮れませんでしたが、1頭はしっかり撮れました。

沢沿いのクリの木に中型クマが木登りしました。

器用に木の上にクリを置いてむしゃむしゃしてます。

クマ「クリうめぇ〜」

クマさんの足かいかいです。初めてみました。

やっぱ木登り最高!

地面に落ちたクリにもがっついていました。

日が落ちて集落近くのクリにもクマさん出没です。

帰路につき、集落を通過したら黒い影を見つけて、しばらく観察してました。

木の間からひょっこりクマさん。

クマさんを観察していると、目が合うことが多いです。

この時期はクリをむしゃむしゃですね。

倒木を歩くクマさん。グッジョブ!

ずーっと目をつけていた栗林にクマさん登場!

待ちに待った木登りを披露してくれました。

クリを「んべろんちょ!!」しました。

イガを剥ぎ、茶色の皮もとりのぞいて器用に中身だけ食べています。

撮影に熱中していると、隣の木に別クマが「とうっ!!」よじ登ってきました。

とんでもないシチュエーションに興奮です。念のため熊スプレーを用意して撮影再会です。

いいぞ〜

木の上で立つ様は、森の王者の風格が出ていました。

別の木に素早く登ったクマさん。

このクマは左頬に一線の傷があります。自分より強いクマとの喧嘩に負けたのかい。

クリもなくなると、今度は柿の木に登り始めました。

柿の木は集落近くに多いので注意が必要ですね。

柿をぱっくんちょです。

別日、また同じ柿の木でクマを見つけました。

大きさからして同じ個体かな?

下を出して「んべろんちょ!」

背の低い木だったので、垂れ下がった柿にかぶりついていました。

柿を咥えて、ハイポーズ!

ここからクマさんの動きがランダムになってきました。

柿の木に登ったり、田んぼに戻ったり、ボケナシ(もしくはマルメロかカリン)を食べたりと、冬眠に備えなんでもかんでも食べている状況です。

田んぼで親子を発見。

ダッシュで逃げられましたが、逃げる方向と私の移動方向が同じだったため、3mくらいの近距離でお互いにびっくりでした。

今年はほんとうに親子が多いです。

仔を2頭、3頭連れた親子をかなりの数見かけました。前年はブナが豊作だったので、栄養がしっかり取れて冬眠時に出産できる母クマがほとんど出産したようです。

田んぼだと隠れて見えないことが多いので、立った瞬間を狙って撮影です。

左の田んぼをみてもクマ、右の田んぼを見てもクマ。

クマクマクマだらけ!

田んぼから親子が3頭そろって退場してきました。

こうして米を食べることを仔は学習しているのでしょうか。

柿の木に登った小サイズのクマ。目が合いました。

私の様子を見ながら、ずるずる木から降りてきました。

雨上がりのクマさんです。

濡れていい感じになっています。

10月末、クマさんのボディもだいぶ肥えてきました。

冬眠への準備が進んでますね。

黎明、草原に1頭のクマが現れました。

民家が近き田んぼ跡を親子で行進です。

母「うちの子に手を出したらこれよ?」

その爪は勘弁してほしいです。

11月

11月に入っても、クマさんの進撃は止まりません。

柿の木に登りまくっています。

夜明け直後、2頭のクマが柿の木に登りました。

母クマが下にいるのかな?

やや大きめのクマが2頭だったので、いいシーン撮れました。

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