秋田市・雄和仁別サイクリングロードの現状

サムネ・仁別サイクリングロード

こんにちわ,Isamuです。

秋田市郊外の仁別(にべつ)を自然探訪した時、雄和仁別自転車道という標識を目にしました。

しかし、あちこちに「通行止め」の看板が立っていて、このサイクリングロードの現状はどうなっているのか疑問に思い、ちょこっと調べてみました。

この記事では、2023年時点での「雄和仁別サイクリングロード」の現状を報告します。

雄和仁別サイクリングロード

正式には、秋田県道401号雄和仁別自転車道線、という名称だそうです。

このサイクリングロードは秋田市の雄和椿川から仁別まで総距離35kmの長距離サイクリングロードになります。

秋田大学の正門横に看板がありました。

スタート地点は特に決まっていないので、どこからでもこのサイクリングロードを走ることができるみたいです。

雄和椿川〜秋田大学 区間

起点となる雄和椿川からスタートすると、川沿いに10km走行し、その後は市街地に入っていくことになります。秋田市県庁を経由し、先の看板の設置場所である秋田大学までたどり着きます。

ここまでは舗装道を走るので、一番気を付けたいのは自動車ですね。比較的、快適なサイクリングが楽しめると思います。

Isamu

サイクリングロード途中にある千秋(せんしゅう)公園は四季を通じて、植物観察や探鳥が楽しめるスポットです。

千秋公園については別記事でまとめています。

秋田市・千秋公園の春夏秋冬

秋田大学の前には別の目印看板も設置してありました。

雄和仁別自転車道は「仁別サイクリングロード」とも呼ばれています。

その理由はおそらく、このサイクリングロードの終着点が仁別の最奥「森林博物館」だからだと想像しています。

秋田大学前の歩道は車道側に白ラインが引かれ、自転車が走行しても良い目印が設置されています。

大学前で人の通りも多そうだから、自転車を漕ぐ際は気をつけたいね。

ねこ氏

秋田大学〜藤倉水源地 区間

秋田大学からいよいよ最終地点である仁別に向けて自転車を進めていくことになります。

Isamu

ここからは道幅も狭くなりますので、自動車との接触には要注意です。

まずは添川を抜けて、藤倉を目指すことになります。

藤倉手前の補陀寺(ほだじ)までは道路が比較的広く、快適な走ることが出来ます。

秋田温泉〜補陀寺間は田んぼが多く、大平山の連峰が遠くに見えます。

春から秋にかけて、田植え、苗の成長、稲の実りなど田植えの様子をご覧になれます。また、秋ごろには早朝の冷え込みにより、霧がかった風景がご覧になれます。

補陀寺を通り過ぎた後、片側が法面、片側が崖の狭い道路(R15)を通過することになります。

ここで紛らわしいのは、新奥の細道(東北自然歩道)のサイクリングロードが上記道路とは別に整備されていることだ。

秋田県 37. 支線 旭川の清流をさかのぼるみち が該当します。

安全を考えるなら、東北自然歩道を通ったほうが良いのだが、岩崩の発生や越冬後の崩落により、いつからかは分からないがここしばらく通行止めとなっている。

加えて、初夏に清流沿いに生えるオニグルミにクマ棚がわんさかできているので、仮に通れたとしてもおすすめはしない。

Isamu

つまり、自動車の通行に気をつけて、R15を進んで行けよ、ということですね。

自動車に気をつけて、片側が法面の山間部を抜けると藤倉に到着します。

ここからは車道幅も広がり、自転車での走行が楽になります。

R15を仁別に向かって道なりに進むと、藤倉水源地が見えてきます。その手前には秋田市唯一の釣り堀もあります。

藤倉つり堀センターはいつか行ってみたいですね。

釣ったお魚はその場で焼いてもらえるみたいで、おいしい焼き魚の投稿をSNSで見かけます。

藤倉水源地・藤倉ダム

サイクリングロードから道を外れて、釣り堀の場所を奥に進むと、藤倉ダムまで行くことができます。

舗装道路で、手前には駐車場もあるので、車や自転車で行くことが出来ます。

道中の田んぼの景色です。

駐車場から少し進むと赤い橋が架かったダムがあり、ここを藤倉ダムと地元の方は呼んでいるそうです。

平成5年に国の建造物の重要文化財「近代化遺産」に全国で初めて指定されたそうです。

虫がブンブン飛んでいる夏の訪問はおすすめしません。私も虫にストーキングされました。

藤倉ダム横から車道方向を見上げると、2階構造の建物が見えます。

上はR15で仁別まで続く道路です。下は仁別サイクリングロードのようです。

藤倉水源地〜仁別集落 区間

藤倉ダムに寄り道してルートを逸れましたが、R15に復帰して、仁別を目指すことになります。

これはおそらく先に紹介した東北自然歩道の一部ですね。

この脇道のサイクリングロードは軒並み、岩崩や落石の恐れアリのため通行止めにされています。

2023年現在でも通行止めは継続されています。

標識がありました。ここで右側に渡れということですかね。

右側の歩道を進んでいくと、先程の藤倉ダムが上から見える位置までやってきました。

横道を下っていけば仁別サイクリングロードなのですが、ここも通行止めとなっています。

通行止め箇所を見えから覗いてみました。土砂崩れで通行できない状態になっているのがわかります。

岩壁に沿って作ったサイクリングロードなので、ロックネットで崩落防止は図っているものの、度重なる自然災害で通行できない状態なようです。

砂崩れがあった形跡が認められ、土砂物の中には水配管みたいな金属の棒状のものも確認できます。

山際からは水が溢れ出し、想像ですが土の中に埋まっていた配管はなにかが損傷しているのではないでしょうか。

さらに、豪雨により人工物が川に流れると、生き物にとっては良くはないと思うのでこの辺だけでもなんとかして欲しいものです。

利用者数を考えれば、整備の費用対効果は薄いように思われるが、こうした自然を散策できるスポットは将来大切にしていったほうがいいと思うので、なんとかして欲しいものです。

しょうがないので、R15を通り、仁別を目指すことになります。

気になったので、仁別集落側から藤倉水源地脇を通り仁別サイクリングロードを確認してみました。

この左側の道が、仁別サイクリングロードへと続いています。

こちらにも、通行止めの看板がありました。ここからでは見えないですが、やはり中のサイクリングロードは崩落していて、通行はほぼほぼ不可能なのでしょうか。

この場所の横には旭川の清流が見られます。

この清流を横目にサイクリングが楽しめないなんて、どれほど過去に戻りたいと思ったことか。

ここ最近、補陀寺を過ぎた橋から、山間部、藤倉水源地、仁別集落まで、道路脇を自転車走行する目印が書かれているのに気づきました。(2022年8月確認)

藤倉水源地に沿ったサイクリングロードを修復せず、この施工を施すということは、今後サイクリングロードの復旧の予定はない、と暗示しているのでしょうか。

通行止め箇所の探索はここまでにして、仁別集落へと向かいます。

仁別集落から秋田市植物園 区間

T字路を右に曲がり、次は秋田市植物園を目指します。

橋を渡ると植物園方向、オートキャンプ場方向へ続くT字路を左に曲がり坂を登っていきます。

しばらくすると、旭川ダム管理事務所に着き、そこの小道を通り秋田市植物園まで向かいますが、ここは植物が茂っていて熊が出そうな予感もするのでやめたほうが無難です。

少し前までは、ここは通行止めになっていたのですが、通行止め看板が2023年にはなくなっていました。

このヤブ道の先は秋田市植物園です。

秋田市植物園側から見たところ、こちらもなんとかいけそうですが、このように生い茂った場所ではいきなり飛び出してくるクマを回避できないので、絶対に入ってはいけないと思います。

秋田市植物園から森林博物館 区間(通行不可)

植物園横は舗装道となっており、苔むしていますが、なんとか通行できるって感じです。

植物園横のサイクリングロードを少し進むと、水芭蕉の群生地が見えてきます。

4月の春には湿地に咲くたくさんの水芭蕉が観察できます。

水芭蕉の湿地帯も過ぎてさらに進んでいくと、右曲がりのカーブが現れます。

ここからは左を見ると、仁別沢が見下ろせます。

だいたい30mくらい下方になるのですかね。

このカーブを曲がると、仁別沢に沿ってサイクリングロードを森林博物館へ向けてクライミングしていくのですが、藪こぎ道みたいになって、ほとんど自然に帰っていました。

チキンオブチキンの私には進む勇気はないですし、この先がどうなっているか不明です。

Isamu

もはやサイクリングどころじゃないだろっ!ってツッコミたくなりました。

この沢沿いに続く道を「務沢自然研究路」と呼ばれているらしいです。

2023年現在では、ここに通行止め看板が設置されて、この先にいくのはオフィシャルでは駄目になってしまいました。

この先がどうなっているのか、過去のブログ記事やアングラーの報告を見つけたのでリンク貼っておきます。

この渓流区間も仁別の清流を感じることができる素晴らしい場所なので、現在ではいくことができないのは非常に残念であります。

森林博物館 終点

仁別サイクリングロードが不通となっているので、仁別林道を通って森林博物館まで行きます。

たまにサイクリストさんたちも林道を通って、森林博物館まで行っているみたいです。

森林博物館周辺は散策路や池があるので、このあたりで自然散策も可能ですし、森林博物館からさらに山を登ると太平山旭又登山口が見えてきます。

登山者からしたら、ここは通り道って感じですね。

森林博物館付近の「めおと橋」で撮った仁別サイクリングロード案内看板です。

この右手にサイクリングロードがあるようですが、藪化していてよくわかりませんでした。

めおと橋の下には降りていくことができるので、川沿いに探索できます。

仁別国民の森については以下の記事に別途まとめてみました。

サムネ・仁別自然休養林 仁別自然休養林(仁別国民の森)で自然散策と森林浴|2021シーズン

所見

秋田大学正門前に立派な看板が設置してあり、仁別の最奥、森林博物館までいくことができるのかと思いきや、実際は秋田市植物園までしか行くことはできないです。

新しめの案内看板、道路舗装から、仁別の山奥まで行かずに、仁別集落までだよって、メッセージがひしひしと伝わってきます。

Isamu

それはそれでいいですが、秋田市植物園〜森林博物館のルートは削除したほうがいいのでは?

仁別の山間部区間(植物園から森林博物館)を間違って通行して負傷したり、クマ被害にでもあったら大変なことになると思います。

とくに、旭川ダムから仁別国民の森の森林博物館まではクマの出没も多いです。

最後に

2023年時点での仁別サイクリングロードの現状をまとめてみました。

街中はサイクリングが楽しめますが、仁別の山間部は不通となっています。

自然を楽しみながらサイクリングってのは夢のまた夢なので残念でしょうがないです。こうした自然を満喫できる場所が減っていくのは見ていてとても残念です。

他にも、秋田に関する記事をまとめているので、お時間ある方はぜひ見てみてください。

日没の小坂町観光|夜桜と廃線を利用した秋田のインクライン サムネ・道川大滝 大滝山自然公園の道川大滝・秋田市から20分の渓流&自然散策路 サムネ・岨谷峡 岨谷峡の岩壁と渓流・遊歩道散策と鳥見 サムネ・伏伸の滝 殿渕・伏伸の滝・舟作の秋田鵜養(うやしない)地域の渓流と滝見スポット 仁別渓流の旭川治水ダムと藤倉水源地(藤倉ダム)秋田の清流スポット

Isamu

最後まで読んでくれてありがとうございました!

7DMarkII Canon EF100-400mm EF300mm EF400mmf4 EOSR7 EOS RP FE70-200mm FE200-600mm GRIII ILCE-7M2 ILCE-7RM3 Instagram K-S2 PENTAX RICOH Sigma150-600mm SNS戦略 Sony Tamron100-400mm α7RIII コンデジ ツキノワグマ ネイチャー フォトコン フルサイズミラーレス ミラーレス一眼 レビュー 一眼レフ 仁別 写真 写真現像 冬鳥 北海道 探鳥 望遠レンズ 渓流 秋田 紅葉 観光 都市公園 野生鳥獣 野鳥 風景