こんにちわ,勇です。
2025年はクマの大出没が予想されています。案の定、お盆あたりまでクマとの遭遇頭数が21頭だったのが、1ヶ月で80頭まで増えました。
里地里山の集落付近、田んぼの稲やオニグルミ、クリを狙ってクマが下りてきたようです。朝方はクマの行動が活発になるので、皆さん十分に注意を!
この記事では、「オニグルミ×クマ」の写真を掲載します。
<使用した機材一覧>
目次
オニグルミの落実
オニグルミは、7月頃に黄緑色の実をつけます。そこから9月にかけて、殻が固く成長します。
ツキノワグマもこのクルミを食べにお盆あたりから木に登り始めます。クマ観察していると、口が渋で真っ黒になりながらも、「パキュ!パキュッ!」と音を出してクルミを食べる姿が印象的でした。
8月頃に山道を通っていると、クルミがいくつも落ちていました。

まだ熟す前なのに、ボタボタッ!とクルミの木から結構な数のクルミが落下してました。
今年はクルミはダメっぽいな、と半分諦めムードでした。今シーズンは目視でクルミは凶〜並作だったと思いますが、沢沿いなどを中心にかなりの数のオニグルミが群生しているので結果として十分な数のクルミがあったのでしょう。
奥山の道端で見つけたオニグルミのクマ棚です。

これは今朝か、その前の日の仕業でしょう。葉の状態を見るとクマがいつ登ったのか大体予測できます。私はいつも同じルートを巡回しますので経時変化を覚えておき、大体の目星をつけています。
まだ葉が緑色で生気が少し感じられるなら、まだクマが来て間もないでしょう。近くにクマがいるかもしれませんので、こんな状態の木を見つけたら皆さんお気をつけを。

これはまだ細い方ですが、時には人間の腕ほどある太い木をへし折ります。顎を使って強力な力で「パキパキ」っと乾いた音を響かせます。
なのでクルミの木に登るクマを探すときは、「クルミを咀嚼するパキュッパキュッ!という音」と「バキバキ!という枝が折れる音」がヒントなのです。
水辺に集まった親子熊
オニグルミは沢沿いに群生していることが多いので、クマより簡単に見つけることができます。
いつものポイントを回っていた時、オニグルミの木にできた真新しい熊棚を発見しました。
「バキッ」鳥のさえずりしか聞こえないはずの空間に枝が折れる音が聞こえてきました。
熊だ。瞬時に判断し姿を表すときをずっと待ちました。

小ぶりな熊ですが、懸命に木に登ってクルミの実を食べていました。
葉が茂っているので、顔が見えた瞬間を狙って撮影します。クルミの渋で口が真っ黒になっていますね。


この場所には親1子2の親子熊も集まっていました。
母グマのほうが強いのか、先程の小ぶりクマは親子が近づいてくると、距離を取って別のクルミの木に移動します。

熊がオニグルミの木の枝を折る瞬間です。
体重の重い熊が枝先に乗ると、枝が折れてしまうのでこうやって枝を顎でへし折ってクルミを手繰り寄せます。

鋭い牙が見えますね。爪も長く鋭いもので、食らったらひとたまりもないですね。

顔は写っていませんが、この筋骨隆々の肉体は凄まじいですね。
これだけの筋肉がついた四足なら木に登るのは容易ですね。

クマの色は黒なのですが、グラデーションがかった紫に近い色にも見えます。
カワセミなどの野鳥も構造色といって光の当たり方によって色が変わって見えますが、ツキノワグマもそうなのでしょうか。

お目当てのクルミを咥えることができました。あとは顎で砕いて美味しく召し上がってくださいな。
早朝のクマの行動
朝方にクマを見かけることも多いですが、どの時間帯にクマが活発に動いているかはっきりしないです。
クマに関する書籍などでは、昼7時を中心にしてその前後に活動ピークが広がっている、と書かれています。

食事を終えた後でお腹いっぱいなのか、わかりませんが、大きなクルミの木の上でツキノワグマが眠ってました。
ヨダレまで垂らしてぐっすり眠っていました。

クルミの木の下を覗いてみると、クマが根元でクルミを食べていました。
残念ながらこちらに気づいて一目散にダッシュして行ったのでこの写真だけですが、このきょとん顔。クマの表情も見ていると面白いものです。

静かな奥山ではクマを頻繁に見かけます。
このクマはなかなかガタイの良いクマさんでした。

右の草むらから子グマが2頭飛び出してきました。
お盆前まではわからなかったのですが、各地で多くの親子グマを目撃しています。昨年の秋はどんぐりが豊富に存在していたので、クマが十分な蓄えがあって冬眠したため、出産可能なほぼすべてのメス熊が出産したのではないでしょうか。
木登りクマさん
クマには森が似合う。もっといえば、木に登っているクマは本当に魅力的です。

木に登っていたクマさんが下りてきました。
木登りの瞬間はなかなか撮れないので、貴重な瞬間に出会えて感謝です。

母グマが落としたクルミを地面で一生懸命 子グマちゃんが食べていました。
きっと母グマがクルミを食べているのを見て、クルミを食べることを学んだんですね。

こっちに向かって歩いてきました。この鋭い爪!森の王者らしい強さを感じさせられますね。

木からスルスル下りてきたツキノワグマさんです。
母グマだから乳が見えていますね。貴重な瞬間いただきました。

子グマちゃんも木に登っていました。
小さな体でもキビキビ動いて木登りしていて、小さい命ながらたくましく育っているな、と感じました。
今シーズンではこのベストショットの写真で締めさせていただきたいと思います。
最後に
クマを観察していると、オニグルミは好んで食べるというより、食べ物が他にないので食べるか…という感じに見えます。
渋で口を真っ黒にして、時折口を大きく開けたりして「スッペ!」と言っているような表情が観察できました。
オニグルミは山奥に生えているわけでなく、里山集落近くにも生えている木ですので、皆さん十分にお気をつけくださいね。
このブログでは、秋田の自然や野生動物などの写真を公開しています。また、私のこれまでの写真活動をまとめている記事もありますので、よかったらご覧になってください。
それでは!最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!!
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