こんにちわ、勇(いさむ)です。
今回は、日本では冬にかけて観察できるコミミズクをα7RVで撮影した時の様子を書きたいと思います。
また、コミミズク観察時に現れた図々しいオッサンについても注意喚起しておきますので、みなさんもコミミズクだけでなく、野鳥観察時にはお気をつけください。
目次
コミミズク発見は飛翔の時
コミミズクは冬季に観察できる野鳥ですが、私は主にオオワシなど猛禽類を主に撮影していますので、コミミズクを狙っての探索はしていません。せいぜい、年に1,2回会えればいい方です。
私が初めてコミミズクに出会ったのは2024年12月末です。
カラスが何やら猛禽類を追いかけているな〜、と思って見ていたら、なんか胸のあたりが寸胴でトビやチュウヒと違う外形で、あれは?と双眼鏡を覗いたらコミミズクでした。

カラスを無事に振り切り、しばらく草わらに隠れた後、雪が積もった田んぼの上を滑空してくれました。

この時、α7RVでAFエリア[ゾーン]、コンティニュアスAF(AF-C)で撮影しましたが、少しブレてしまいました。
シャッタースピードをもう少し上げないといけなかったのか、それでもガチピンの写真が1枚撮れたので良しとしますか。

運よくこちらに向かってきたのですが、初遭遇で焦っていたのか、ピンアマでシャッターを切ってしまいました。
そもそも、こちらに向かってくる奥行き方向でのピント合わせは難しいので、私の腕もまだまだだと痛感しました。
まぁ、α1とかFE400mmF2.8があれば楽勝に撮れるのでしょうけど…

キャーコッチミタヨー
コミミズクがこちらを見つめています。背景がガードレールなんで微妙ですが、いいシーンで撮れたと思います。周りにもピントを持っていかれるような他の物体がないので、ピントを合わせにいくこと自体は楽でした。

しばらくコミミズクを観察していましたが、頻繁に羽ばたくというより、一度羽ばたいて後は羽を広げて滑空するように飛ぶのですね。
手前にススキがあって、ピントを持っていかれないかヒヤヒヤでしたが、なんとかコミミズクを追従し続けました。さすがα7RV、高精度AF性能を助けられました。

しばらくコミミズクは田んぼ上を滑空していましたが、いつの間にか高度を上げてはるか上空にコミミズクは消えていきました。
時間にして10分ほどでしたが、コミミズクに出会えて幸運でした。

さらばコミミズクくん、また会おう!
2025年もコミミズク発見
オオワシを探して次のポイントに移動している際、何やらトビなどとは違う羽ばたきで150mくらい遠くを滑空する猛禽類がいるではありませんか。
双眼鏡で確認してみるとコミミズクです。今年も出会えたことに感謝して、コミミズクを観察することにしました。

相変わらず、羽ばたきは少なく、這うような感じで飛んでいるのですね。
この時の機材もα7RV + FE200-600mmレンズ。AFエリア[ゾーン]とコンティニュアスAFで撮影しました。
この日は晴れていて天気が良かったので、シャッタースピードを1/2000 sまで上げられたのでブレなく撮影することができました。

田んぼの機械で耕したときにできた盛り上がった土にとまりました。
ブルブルブルッ、体を震わせています。こうしてみると、足が太っといですね〜

目と目が合う〜♪コミミズクがこちらを見つめています。羽を伸ばしているのか縦方向に伸びている気もしますが、正面のお顔を撮れたので良し!
この時はAFエリア[フレキシブル拡張スポット]+コンティニュアスAFで撮影しました。

しばらくコミミズクを観察していると、もう1羽のコミミズクが合流してきました。コミミズクには詳しくないのですが、彼らは夫婦なのかな。
この日はなんて幸運なんだ!って思うかもしれないですが、この撮影の裏でモヤっとするような出来事が起きていたのです。
後から来たバーダーの乱入・良いポジ取りでバチバチ!?
未だに思い返してもモヤモヤしているのですが、実はコミミズクを発見して撮影している時、後からパステルイエローの軽自動車に乗ったオッサンがきて、後から来たにも関わらず私の車より前に出て、コミミズクぎりぎりまで寄せて撮影を始めてたのです。
私はコミミズクの観察経験が少なかったので、警戒させてはいけないと思い、コミミズクから距離をとっていたのですが、その隙間にオッサンが滑り込んできたのです。
正直、イラッとしました。この図々しいオッサンが何なんだよって感じですよね。
その後、コミミズクは2羽とも飛び立ち、しばらく辺りの田んぼを飛行しては盛土にとまる、をループさせていたので、私もこのオッサンに苛立ちながらも、あまり良くないと思いましたが、コミミズクに寄せて駐車して撮っていました。
パステルイエローオッサンもすかさず追跡してきて、オッサンがどう思っていたか知りませんが、いつの間にか場所取り合戦みたいになっていました。
そして、あれだけ飛び回っていたコミミズクがしばらくするとある盛土の場所にとまり動かなくなりました。
この行動の変化が何を意味するか、すぐには私はわかりませんでしたが、しばらく盛土にとまったコミミズクを撮っていると、その10mくらい横にさらに2羽のコミミズクが盛土と盛土の間から頭をのぞかせていることに気づきました。
あの夫婦の子供なのか、個体識別ができないゆえに、親子関係にあるかはわかりませんが、追加で発見した2羽のコミミズクは動かないですし、飛んでいた2羽のコミミズクも動かなくなってしまいました。
この4羽のコミミズクがとまっている場所に最も近い場所を陣取るパステルイエローオッサンを見ていて、ここでふとオッサンにばかり気がいって、コミミズクへの配慮ができていないなと思って、数枚だけ4羽のコミミズクを撮影した後、その場を後にしました。

去る際も、コミミズクにガチ寄せしてカメラをずっと向けているオッサンが「観察圧」をかけているようにも見えて、本当に嫌な思いをしました。
トップページのメニューからご覧になれますが、「撮影に理念」では、私は動物たちによってストレスフリー撮影を実行します、と明言しています。この理念に反することになりそうだったので、本当は激論を覚悟して注意したほうが良かったのですが、こんな非常識なことをしている人間に話が通じるはずがないので、その場を後にした次第です。
余談ですが、知人からはこのあたりでコミミズクを前は見たんだけど、最近みていないなぁ、と話を聞きます。こじつけだろうと批判覚悟でいいますが、こんなコミミズクのことを考えず、我先に圧をかけて撮っているからコミミズクも警戒して見られなくなってるのではないですか?もっと生き物のことを考えてくださいよ。
野鳥の写真と撮る2種類のタイプの人間
私は野鳥の写真を撮る人間には2種類に区分されると思っています。
一方はとにかく高価な機材で画質のいい写真を撮れればいい人間(長いので”画質オタク”と呼びます)です。画質オタクの特徴としては珍しい鳥を狙うことが多く、珍鳥も含めて鳥の生態をよく理解していない傾向が強いです。
なので、珍鳥の生息が知られた有名な探鳥地や地元のスポットなどでよく争いごとを起こします。
別に鳥を撮るなとはいいませんが、野鳥のことをもっと勉強して欲しいと思います。
他方は、野鳥がとにかく好きで、生態を知りたいという思いが強く、映像機材でも写真や動画を撮っている人(野鳥オタクと呼びます)です。野鳥オタクは特定の種であったり、野鳥全般に関して本当に深い知識を持っています。
私もたまにフィールドでお会いしてお話を伺いますが、野鳥観察の視点、生態、種の特徴など参考になることを多く教えてくれます。(撮影場所については教える、聞くのはご法度なので具体的な生息地は聞きませんが)
また彼らは野鳥へストレスを与える非常識なバーダーなどに積極的に注意します。大抵、「初心者だからそんなこと知らない」とか「それはあなたたちのルールだろ」とか暴言をはいて、話が通じない方が多いので非常に苦慮されていると思います。
このような方たちは、目当ての鳥が見られる時期にだけスポットで来て、ガツガツ圧を掛けまくって自分の写真を撮ることに夢中になり、後先をまったく考えないんですよね。あなたたちが荒らした後、野鳥が警戒してこのあたりで生活・繁殖を放棄したらどうするんですか?、他にも観察したり、地域に迷惑をかけないように気を使っていた先人の努力は水の泡になりますがいいんですか?、地元の方に迷惑をかければ撮影禁止や立入禁止になりますけどいいですか?
そんなことまで気が回らないから非常識な行動をしてしまうのでしょう。また、ちょっとやそっとじゃ変わらず鳥はここに来るんだからいいんだろ、って幼稚なことをいいますが、イチかゼロかの話をしているのではなく、その行為を行うことによってどのような危険・リスクがあるのかリスクマネジメントが出来ていますか、ということを問うているのです。
イチかゼロかではなく、イチになったら終わりなので、なるべくゼロに近づけるために行動をしましょう、こうした考えが出来ない人が野鳥・カメラ界隈だけでなくても結構います。
今はカメラの技術が進化して、誰もが簡単に写真を撮れるようになり、多くの方がカメラ界に参入してくるようになりました。カメラ業界が賑わっていて、それはそれで嬉しいことなのですが、生き物にストレスを与えたり、他人に迷惑をかけるようなことは決して許されないことです。私も正義感が強いほうなので、リスクマネジメントの考えを身に着けろと傲慢なことはいいませんが、自然環境の悪影響を与える恐れがあると判断した場合には私も今後は積極的に注意することにします。
最後に
コミミズクもいわゆる珍鳥に分類され、いつでも出会える鳥ではないです。
なかなか見つからないからこそ、見つけた時は舞い上がって我先にと撮影に夢中にある気持ちも分かりますが、先に発見した人へのマナーも大切に、野鳥にストレスをかけないよう撮影を楽しんでいただきたいです。
コミミズクを撮影できて嬉しい反面、そのコミミズクに寄ってきた図々しいオッサンの話でした。
私の暮らす秋田にはこのようにちょっとマナーの悪いバーダーが一定数いるようです。直にその非常識な撮影を目にしたこともありますし、知人を介して多くの情報が流れ込んできます。実際に目にすると、本当に気分が害されます。
みなさんも野鳥観察を楽しむ際、野鳥や周囲の環境だけでなく、人間にも注意して探鳥をお楽しみください。
私の撮影活動における理念を以下のページにまとめています。
撮影の理念
また、野鳥観察の初心者向けに心得をまとめて、これまでに私が直面した最悪のマナーのバーダーの注意喚起情報も併せた記事のリンクを以下に張っておきます。
鳥見 初心者へ
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また、Youtubeでは「いさむのクマ日記」と題して、主にショート動画で私が山で撮影したクマ動画を不定期投稿しています。クマが自然で生きる姿をご覧になりたい方はぜひこちらも覗いてみてください。
最近のクマ出没の問題をうけて、私が使用しているクマ対策グッズを紹介しています。山で割とクマに会う私の使用品ですので、クマが怖いからクマ鈴やクマスプレーを買おうと思うのだけどどれを買っていいか分からない方はぜひ参考にしてください。
以下、私が野生動物への理解を深めるために読み込んだ書籍の一部です。機会があれば紹介したいと思います。リンク付きで載せておきますので、気になったらクリックして見てみてください。
私が重宝する野鳥観察のための図鑑や雑誌
- ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑、樋口広芳 監修、石田光史 著、ナツメ社、2015年3月出版、ISBN:9784816358036
- 決定版 日本の野鳥650、真木広造 写真、大西敏一・五百澤日丸 解説、平凡社、2014年2月出版、ISBN:9784582542523
- BIRDER、BIRDER編集部、文一総合出版、毎月発刊、定期購読あり
これまでに私が読んだツキノワグマの知識を深めるための書籍
- ツキノワグマのすべて、小池伸介著、澤井俊彦写真提供、分一総合出版、2022年出版 ★おすすめ★
- ツキノワグマの生態学、信州大学山岳科学総合研究所、オフィスエム、2011年発行
- わたしのクマ研究、小池伸介著、さ・え・ら書房、2017年出版
- ある日、森の中でクマさんのウンコに出会ったら、小池伸介著、辰巳出版、2023年出版
- 人を襲うクマ、羽根田治著、山崎晃司解説、山と渓谷社、2021年出版
- 人狩り熊、米田一彦著、つり人社、2018年出版
- ツキノワグマ、宮崎学著、偕成社、2006年出版
- 「クマの畑」をつくりました、板垣悟著、地人書館、2005年出版
- ツキノワグマを追って、米田一彦著、小峰書店、1994年出版
- ツキノワグマ、山崎晃司著、東京大学出版会、2017年出版
- 滅びゆく森の王者ツキノワグマ、皮膚件哺乳動物調査研究会編著、岐阜新聞・岐阜放送、1993年発行
- 山でクマに会う方法、米田一彦著、山と渓谷社、2011年出版
- ツキノワグマのいる森へ、米田一彦著、丸善、1999年出版
- クマが樹に登ると、小池伸介著、東海大学出版会、2013年出版
- 写真集 秋田市にはクマがいる、加藤明見、無名舎出版、2018年出版
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!
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